2016年3月25日金曜日

史料 その八  天野遠景、款状を執権北条義時に致して恩賞を望む

本山庄と天野民部烝遠景

大日本史料第四編之九を紐解くと、711頁に、承元一年(1207年)六月二日、「天野遠景、款状を執権北条義時に致して恩賞を望む」との記載があり、717頁まで、関係史料が掲載されている、その内、716頁に、讃州本山庄之内五分三という記述が見受けられる。
以下、冒頭頁と当該頁、二葉を掲載する。
合掌。

大日本史料第四編之九

大日本史料第四編之九


付記
山口県文書館が1967年に刊行した萩藩閥閲録第二巻を紐解くと、巻73中に、天野求馬の項がある。そこに、天野遠景のことが記されていた。
合掌。


天野民部烝(遠景


始藤内 内舎人 左兵衛尉(左衛門尉)
後入道蓮景 従五位下 天野冠者

遠景、後三条院第三之皇子輔仁親王之男従一位有仁親王、少将基仁、子則遠景也、居住於伊豆天野圧、號稱天野、後足立養子、而譲地頭職等、故改足立稱號、文治二年十二月十日源頼朝卿鎮西九之奉行也


遠景所領之分
豆州天野庄狩野庄内牧郷、州本山庄之内五分三
州蒲形、武州多摩郡吉富、越後州加地庄 巳上地頭職 
豆州、参州飯 巳上公文 
州小野田郷 巳上惣公文職 
武州足立郡 己上領主
同州大畑名 已上地主職

右之内元譲与之分有之


貞應元年十二(七)月廿七日死

萩藩閥閲録第二巻

萩藩閥閲録第二巻


追記
天野遠景の墓と記した文章があることに気が付いた。
以下、添付する。
合掌。
菊池正美著「著長岡温泉案内」

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