「生駒家家臣分限ノ記」に記された寺社領の項に依れば、讃岐の内外併せて、四十七の社のみが、生駒家より社領を給されている。以下、讃岐国内、讃岐国外、給知高順に、社の名を掲載する。
高良社(本山大明神)は、讃岐国内で選ばれた四十三社の内、十番目の知行を給されていることが分かる。
合掌。
合掌。
讃岐国内の社
五十石
一之宮領 <一宮田村定水大明神>
三十五石
水主宮領
三十石
引田八幡領 <譽田神社>
二十七石
瀧之宮領 <牛頭天王>
二十三石五斗
金毘羅領
二十石
白鳥八幡領
十六石一斗三升
石清尾太夫 <友安氏>
十六石
柞原宮領 <山北八幡宮>
七石 林宮領
<岩田八幡宮>
六石六斗
本山大明神 <高良大明神>
六石五斗
宇足津宮 <宇夫志奈大明神>
六石四斗三升
河部八幡領
六石一斗六升
香西八幡 <藤尾八幡宮>
六石 井戸宮
<和爾賀波神社>
四石七斗
神田宮 <大水上神社>
四石五斗
北条天王領 <崇徳天皇社>
四石 下吉田宮領
<八幡宮>
三石七斗六升
木太天王領 <牛頭天王>
三石七斗四升
由佐八幡領 <冠纓宮>
三石六斗
津田浦宮領 <石清水神社>
三石三斗
仁保宮領 <賀茂大明神>
三石 松縄宮領
<熊野権現>
三石 下高瀬八幡
三石 楠井明神領
<新田大明神>
三石 笠岡宮領
<宇賀大明神>
二石七斗三升
財田上八幡領 <鉾八幡宮>
二石六斗四升
岡田八幡 <上野八幡宮>
二石六斗
財田上龍王領
二石四斗二升
植田八幡領 <藤尾八幡宮>
二石二斗
飯田宮領 <飯田八幡宮>
二石 宇足津弁財天
一石五斗四升
入野八幡領 <石清水八幡社>
一石五斗四升
財田西天神領
一石五斗
池田八幡領
一石五斗
大日領 <春日大明神>
一石四斗三升
奥河津宮領 <庄宮八幡宮>
一石四斗
財田上厳嶋之宮
一石二斗
本濱天神領 <中黒華下天満宮>
一石二斗
中分宮領 <會下天満宮>
一石 楠井権現領
九斗 山田宮領
<山田八幡宮>
八斗 柞原権現
<素盞大明神>
五斗五升 東片本八幡領
讃岐国外の社
二百五十石
伊勢領 <伊勢、伊勢神宮>
百二十石
愛宕領 <山城、愛宕権現>
百石 八幡領
<不詳>
百石 多賀領
<江州、多賀大明神>付記
十六石一斗三升 石清尾太夫 <友安氏>
十六石 柞原宮領 <山北八幡宮>
十六石 柞原宮領 <山北八幡宮>
七石 林宮領
<岩田八幡宮>
六石六斗
本山大明神 <高良大明神>
六石五斗
宇足津宮 <宇夫志奈大明神>
六石四斗三升
河部八幡領
六石一斗六升
香西八幡 <藤尾八幡宮>
六石 井戸宮
<和爾賀波神社>
四石七斗
神田宮 <大水上神社>上記のように、十六石から、一気に七石に飛ぶ。亦、五石も存在しない。六石の微妙な調整の中で、高良社が筆頭に位置している事実を尊びたい。
亦、十六石の調整にも注目したい。高松城、丸亀城の鎮守に、一斗三升の差を付けている。斯様に、数値は、何事かを語ってくれる。
分限帳(給人帳・侍帳・分限ノ記)分析の重要性を指摘したい。
合掌。
引用文献
生駒家家臣分限ノ記、校訂者補遺、デ-タベ-ス編 (上坂氏顕彰会史料出版部 1998年刊行)
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